国の医療費抑制政策でやりにくい毎日となりました。「ジェネリック」とはよく聞かれる言葉ですね。なぜかどのメーカーも大スターを起用しています。よほどジェネリック医薬品メーカーは儲かるのでしょう。ただこれでけっこう困ったことが起ります。「患者さんがどの薬を受け取っているかわからない」のです。当院では処方箋を発行します。「モーラステープ」という一番使われているシップを例にとります。私はもちろん「モーラステープ」を念頭に処方します。ところが処方箋には「ケトプロフェンテープ」と印字されます。その処方箋を薬局は「原則」ジェネリックを調剤することになっているのです。「ジェネリックは中身は一緒ちゃうの?」と思われるでしょう。違うんです。薬剤成分は同じですが、いわゆる糊の成分が異なるし、布部分も異なります。皮膚のかぶれは、薬剤成分が原因の事もありますし、糊の成分がそうである場合もあるのです。「先生のシップかぶれた」と言われても、困るんよね、と少し思います。モーラステープのジェネリックは10社競売です。どのメーカーのを使うかは薬局次第ということになります。ジェネリックもピンキリなのは当然でしょう。ぜひ、利益を追求するばかりの薬局でなく、安全に留意する薬局を選んでいただきますようお願い致します。
2019-08-27