医師になったころは、希望に満ちて一日一日が充実していて、老後の事なんぞ考えもしませんでした。開業したころはまだ、医師という職業は老後も安泰だろうと、老後のことは考えませんでした。最近は、予想に反して、老後の資金は増えずあせっています。将来年金受給年齢は引き上げられるだろうし、果たして私は年金を受け取る年齢まで生きられるのか、しかも生活できるだけ支給されるのかが非常に気になります。誰も教えてくれませんよね。国は大丈夫というばかり。かえってホンマか?と考えます。そんな時、「これなら信じていいかも」という本に出会いました。本年10冊目。 「年金問題」は嘘ばかり  高橋洋一著 PHP新書著者の高橋さんは、いわゆるキャリアの元大蔵官僚です。東大法学部出身ばかり(大蔵なのに不思議)の大蔵省には珍しく、東大数学科の出身です。数字を基にした論理的な説明がなされます。ストンと胸落ちします。曰く年金は保険と理解すべし。40年払った分を20年で受け取る。だから消費税で賄うのは間違い。消費税を上げたい奴らの詭弁である。「年金が危ない」と叫ぶことで、利益を得ている奴らがいる。(誰かは本書で)所得の捕捉を高めれば、年金の徴収漏れも減らせる。「歳入庁」の創設を これは厚労省と財務省に都合が悪い!民間の年金商品は、手数料がバカ高いものがあるので、吟味をしましょう。年金受給額は減るかもしれないが、納めないよりは、きちんと納めたほうが絶対老後に有利です。 高齢の方は、大いに得して暮らせますので、ご安心を。年金が少ないとお嘆きの方はそもそもそんだけ納めてないということ。振り返ってみてください。若い方は必読の書でしょう。さらに無年金で、生活保護を夢見る(嘲)方、世の中そんなに甘くないぜ。ご興味のある方は、YIUTUBEで高橋洋一さんの出演番組チェックをしてみてください。それにしても、財務省といい、厚労省といい、前川の文科省といい、ほんま官僚というやつらは、国家百年の計より己の存在場所なんやな。ほんまクズである。自分が生き延びるについては天才だ。そういえば兵庫県知事も官僚出やった。唾棄すべき存在である。