お彼岸の連休でした。
皆さん、如何過ごされましたか。
春分の日は、我が家の菩提寺で春の法要があります。
檀家さんが70-80人ほどでしょうか。集まって営まれます。
お盆の前にも行われます。
我が家は天台宗ですので、少し遠くのお寺まででかけます。
普段ならこれで帰宅するのですが、今年はその足で田舎の墓参りにでかけました。
予定していた日が大雨だったので、行けなかったのです。
お墓は近くにありません。兵庫県の但馬の山奥。湯村温泉の近くといえば聞こえはいいですが、何もないところです。
片道200km。花から水からすべて用意してまいります。
年5回、お墓参りします。
春の彼岸は、雪が残っていることもあります。
「お墓を近くに移されては」とご助言もいただくのですが、なかなか踏み切れません。
私の出自を確認できるのがお墓しかないからです。アイデンティティと言えばいいのでしょうか。
便利な都会に移せば、根なし草になってしまう気がして。
ほぼ毎回日帰りですから、けっこうハードです。82歳になる母がようやってると感心しています。
夏は海水浴を兼ねて息子も同伴です。将来に備えてですね。
しかし、これも私が在阪だからできること。
彼が関西を離れたらこんなことできません。
決断の時は近づいています。
元禄のころ、国民を出生地に固定させ、謀反を起こさせぬよう始まったらしい、お墓の歴史。
もう時代に合わないような気がします。子だくさんで定住するという前提がすでに崩壊しています。
信心や、家族愛とは別に、お墓や仏壇といった、ある意味家族をしばるアイテムはフェードアウトしていく運命なのかもね。
往路は宝塚トンネルで事故渋滞。帰りは交通集中で大渋滞。
疲れ切りましたけど、今を感謝した一日でした。