NHK大河ドラマ「いだてん 東京オリムピック噺」が視聴率で非常に苦戦しているとのことである。なんでも大河史上最低を記録したとか。残念だなぁ。私は最近、すごく面白くなってきたと思ってるんだけど。毎回、胸をうつシーンがあるし。最初は、時代があちこちへ前後して、人間関係がよくわからないとか、叫びすぎてセリフがよくわからんとかあって、しんどかった。ストックホルム大会、アントワープ大会と出場し、その間に綾瀬はるかさん演じる「すや」さんと結婚、子供も生まれる。ここから東京オリンピックへ向け、金栗四三を通して、日本の躍進、日本社会の変化を見せてくれるのだろう。昨日のだって、赴任している女子高の生徒が足をあらわにして運動して好奇の眼に曝させたと言って、四三は学校を馘になりそうになる。そこに生徒が立ち上がり・・・最初はネジが一本抜けてるのかと思わせたような四三だったが、勘九郎さんの熱演がいい。「男が悪か! 女子には何の非もなか! 男が目隠しをしたらどうですか!!」「あんたらがそぎゃんだけん女子スポーツは何も普及せん!」「日本記録出した娘を、なーし、ほめてやらん」昨日のセリフである。胸に響いたなぁ。熱くなった。深く静かに布石を打ってく、宮藤官九郎。何じゃこれは?と思ったけれど、これも立派な大河だ。来週も息子と観させてもらうよ。とにかく観た後、明日への希望を感じさせてくれるのがいい。
2019-06-10