先日、フェイスブックでつながっている高校時代の友人の発言が心を打ちました。

彼は京大を出て循環器の医師をしています。連休の谷間の診察時、当然混雑して予約制外来ではあるものの1時間以上待たせた患者さん。

入室するなり「先生、お疲れ様です」と言われたそうです。連休の合間の忙しさを労わってもらったとのこと。

彼曰く、「皆がこのような気持ちなら、戦争など起こらないのに」。

不覚にも鼻の奥がツンとなりました。

ああ、彼はいい仕事しているのだなぁ。だからこれほどまでに患者さんに慕われている。見習わなくちゃ。死ぬまでに1回でいいから言われてみたいな。

とはいうものの、私は人間ができていませんし修行する気もないので、このような境地には達しないことをここに宣言しておきます。

連休の谷間に来院して、「なんでこんな混んでるんですか?」

『連休やからね、当然ちゃいます?わからんかなぁ?』

「1時間半も待ったわ。」

『1時間15分ですね。受付時間はきちんと出てるねん。サバ読まんといて。』

ひどいのになると、「駐車場満車なんですけど。いつになったら空きますか」と電話してくる輩がいる。

『そんなんわかるわけないよね。電話とる暇もないくらい忙しいのに。余計遅くなるわ。』

と心で悪態をついております。ただ診察が雑になることはないのでご心配なく。殺人犯であろうときちんと診察します。

多くの患者さんが来院されてるからと言って、診察を端折ることはありません。

ですので、来るなとは言いませんが、冷静さを保つのに必死の私たちに対して、火に油を注ぐ様なご発言は慎んでいただければ幸いに存じます。

患者さんの都合は、私たちには何の関係もないことなので。悪態をつかれるいわれもございません。

患者さんの権利を守ると同時に、職員の権利も等しく守るため、私は平気で鬼になります。