開業後必要に迫られゴルフを始めた。当然へたくそでどのコンペでも常に最下位だった。下手を自覚していても、やはり悔しいものである。

そこで自院のコンペを始め優勝するまでと続けた。何度か優勝し、初期の目的も達したから、やめようかと思っていたころ大震災があった。

春のコンペは震災から2か月後を予定していた。日本全国自粛ムードだった。しかし勝谷君の意見がもっともだと考え、義捐金を集めるコンペとして生まれ変わった。

それまでは堺市の物産を賞品にしていたが、すべて東北の物産にした。3位まで東北の日本酒。各賞、参加賞も東北の美味いもん。

参加費に加え、一人1000円を義捐金 にまわし、ショートホールをチャリティホールにした。毎回2-3万円が集まり、それに少し上乗せして、順々に被災県に寄付をした。

嬉しかったのは、皆さん嬉々として参加してくれたこと。

昨年はコロナで断念したが、今も続けているのである。

以下、令和元年春のコンペの案内チラシに寄せたあいさつ文を記す。檄文のような案内状。さぞみんな迷惑だろう。

 

「御譲位、御代替わりで何となく心浮き立つ春です。

上皇陛下の思いに応えるべく、この連休に家族で陸中・陸前の被災地を巡ってまいりました。

大槌、釜石は少しずつ復興の兆しを感じました。箱物ができてきたからかもしれません。一本松の陸前高田では、絶句しました。見渡す限り何もありません。草も生えぬ黒い土、電柱、重機だけです。気仙沼で宿泊した旅館も、更地の中の一軒家でした。この8年間私たちは何をしていたのでしょうか。政府を責めるのは簡単です。義捐金が偽善にすら感じられます。このままでは彼の地に明るい未来は来ないと思います。

ただ県外ナンバーの多さに救われました。一度といわず何度でも、訪ねましょう。

日本人は世界一の民族です。甦れ日本!ゴルフで令和を祝いましょう。」

 

そして、震災後に上位3人に贈り始めたお酒一覧も順に記す(複数回購入もある)。どれも個性豊かで美味しかったそうである。私もそれを飲みたくて真剣にプレイするので。自分の分はあえて購入しない。

岩手県 二戸市 南部美人

福島県 会津  彌右衛門

福島県 会津  会津中将

福島県 二本松市 大七

宮城県 塩竃市 浦霞

福島県 二本松市 人気一

岩手県 大船渡市 酔仙

宮城県 気仙沼市 男山 蒼天伝

福島県 郡山市 雪小町

岩手県 紫波郡 紫など

宮城県 大崎市 伯楽星

岩手県 釜石市 浜千鳥

岩手県 盛岡市 赤武

宮城県 石巻市 墨廼江