情けない話を書きます。

年を取るということは衰えるということ。そのあたりは職業柄客観的に観ることができます。その中でなかなかの体験をしました。

月曜日未明、前日ゴルフに出かけ夜はお酒をいただいて眠っておりました。午前2時ころ多量の鼻水が溢れて呼吸しにくくなり目が覚めました。どんどん鼻水が流れているのが感じられます。当然人間の行為として鼻をすすります。

追いつきません。「うたた寝して風邪ひいた!」

鼻水を止める薬を飲もうと台所へ。立って歩く間にも鼻から液体が漏れ出てくるので手で受けていました。

電気をつけてびっくり!手が真っ赤です。

パジャマも血まみれ。多量の鼻血でした。

鼻を押さえて止血するしかありません。洗面所で鼻に詰め物をして出血しやすい部分を強く圧迫。ところがあまりに多量の血が、反対側の鼻の穴や口から溢れて出てきます。

あちこち血まみれ。水を流し続けないと洗面台が詰まりそうです。

1時間くらい格闘しても止まりません。

あきらめて、家内を起こしました。寝ぼけていた彼女も血まみれの洗面台を見て事態を把握したようです。

救急車を呼ぶのもやりすぎだし、#7199に電話して、耳鼻科の当直がいる病院を教えてもらいました。

大阪にたった2件。遠い病院は寝屋川です!

ところが2件とも耳鼻科の当直医はいませんでした。なんやねん!

#7199 役立たずに終わりました。あんだけ宣伝してるのに。

大阪の休日の救急体制はこんなものです。他府県はこれ以下でしょう。

その間にも鼻血は流れ続けます。

困ってしまって、堺市民病院へ電話。どうぞ来てくださいという返事をもらい、3時半ころ訪れました。

救急外来へ。問診票に記入して、しばらくして血圧測定。その後40分は待ったでしょうか。

やっと先生登場。診察室へ呼ばれるかと思ったら、「押さえ続けるしかないんですよねぇ」。

知ってるって!それで止まらんから血管を収縮する薬を塗ってもらおうと来たんや。

「それで止まらんかったら、通常時間帯に耳鼻科で焼いてもらいましょう」

結局家と同じ鼻を圧迫することを続けて帰りました。

3300円くらい払いました。血圧測定と、ありがたいお言葉を聞いただけで3300円!

診察室に入ることもなく、出血している鼻に触ることもなく、3300円!

帰宅したのは5時半。

翌日はマスクの下にティッシュを詰めて外来。うつむくと鼻血がでてきます。

脚のギプスを巻くときが一番つらかった。鼻血が流れるのを感じながらギプス巻きなんてなかなかできる体験ではありません。

鼻を押さえすぎて腕が筋肉痛です。

鼻血?今も油断すると出てきます。

明日、信頼できる耳鼻科へ診察に出かけます。

救急はよほどのことでない限り、訪れないほうがいいのかもと今更ながら感じたのでした。