昨日は、母と長女とともに、京都南座の顔見世興行を観に行ってきました。
実は歌舞伎は嫌いだったんです。食わず嫌い。
数年前に医師会の厚生事業で、歌舞伎鑑賞に参加して、様式美にまいってしまいました。
それ以来年2,3回観に行ってます。
今年は、長女が歌舞伎デビューです。なんでも大学で「歌舞伎入門」という講義を選んで、興味がわいたのですと。
顔見世は非常に高価で懐が痛いのですけど、オールスターみたいなものですから、また母親孝行のつもりで奮発しました。
良い席は、お茶屋さんとか贔屓筋に流れると思っていたのですが、ネット予約にもかかわら8列目といういい席をゲットできました。
いやあ素晴らしかった。
所作には年齢は関係ないのだと、改めて知りました。
「仮名手本忠臣蔵」の重厚なだしものでは壱の助の女形にうっとりし、相変わらず秀太郎の中年の女性の描き方を堪能、「お祭り」という軽妙な踊りでは、仁左衛門がこの演目は彼のためにあるという見栄をきり、たぶん多くの女性はうっとりしたのでした。
「鳥辺山心中」では橋の助がいい味をだしていましたし、最後の「爪王」では勘九郎と七之助の兄弟が、鷹と狐にふんし激しい舞をみせ、大興奮のうちに終了。
2年前勘三郎が亡くなった直後の鬼気迫る演技から、重厚さをましたものへ確実な進化をみせてもらいました。
高かったけど、値打ちあったなぁ。
もちろん一番の楽しみの幕間弁当。これには家から持参した、石巻の地酒「日高見」でいい気持になりました。
年末の気分が少し出てまいりました。
ちなみに長女はさっそく3等席を購入し、後日一人で朝の部を鑑賞するのだそうです。