高野連が来年の地方大会から延長タイブレーク方式の導入を決めました。
TV中継のためにラリーポイント制を導入したバレーボールに、勝るとも劣らない愚行といえましょう。
選手の健康をいうなら、投手のそれと等しいわけですから、投球数制限をすればいいだけの話。
野球肘は欧米では児童虐待ととられます。
高野連の内部事情を想像します。
継投になると登録選手を増やす必要がある。すなわち経費が増える。
慰安婦問題でただでさえ減少する購読収入にあって、それは困る。
また痛みや疲労に耐えて熱闘する、日本人の大好きなシーンが減少し、これまた視聴率や観客数、雑誌の売れ行きが減る。
こんなところでしょうか。
ふと、日本学生野球憲章を読んで腰が抜けるほど驚きました。(http://www.jhbf.or.jp/rule/charter/index.html)
・第2条第1項: 学生野球は、教育の一環であり、平和で民主的な人類社会の形成者として必要な資質を備えた人間の育成を目的とする。
今は21世紀ですよね。
学生野球はスポーツでなく教育なんですと。だから絶対の権力を持つ指導者に隷属しなくちゃいけないんですね。
これでどれほど多くの選手がつぶれましたか。済美の安楽君も僕は心から心配します。
当院の職員にも故障で夢半ばで破れた者がいます。
・第2条第3項: 学生野球は、学生野球、野球部または部員を政治的あるいは商業的に利用しない。
これも絶句。ジョークですか。
朝日・毎日新聞はどう答えますか?特に夏の大会は高校総体に返上すべきでしょう。
産経のバレーボールや、読売のサッカーもそうですけどね。
もうすぐ行われるプロ野球のドラフトですが、独立リーグで活躍している候補が、大学に籍があるという理由で卒業までドラフトできないのだそうです。
教育というなら、学生諸君の未来を第一に考えましょうよ。
学生の無垢な気持ちを利用して、利権の甘い汁を吸うのはそろそろやめませんか。