赤崎勇先生、天野浩先生、中村修二先生の三名がノーベル物理学賞を共同受賞されました。
誠にあめでとうございます。
世界の発展に目に見える形で、技術立国日本の力を見せていただきました。
ただ私は手放しで喜べません。
この業績は、日本が右肩上がりの発展を遂げ、頑張ればより良い明日があると思える時代に育った人たちによるものだからです。
現在はどうでしょう。
バブルのあと、特にリーマンショック以後は、終身雇用制が崩壊し、優秀な社員も解雇される世の中になりました。
若者は常に将来の不安を抱え生きています。明るく楽しい未来を描けません。
それが今も続く医学部ブームの原因と考えます。
とりあえず、一生食べていける職業を。その気持ちもわかります。
でも、医療は国の富を生みません。税金を消費するだけです。
今の医学生の優秀さを知っているだけに、近い高齢化社会、素晴らしい人材が老人の最期の脈をとるだけに使われることを、心から惜しみます。
政府は日本の将来を担う人材が、安心して国富を増やす仕事に従事できるよう、かじ取りをしてもらいたいものです。