週始めの月曜日、いつものように忙しかった。
始業前は、週末に届いたメールのチェック。これが全部終わらない。
全員で朝礼。いよいよ立ちいかなくなる診療所がでそうな情勢である。
あと何年、開業医でいられるか。患者さんにつくすだけでは生き残れない。
午前の診療が終わったのは13時過ぎ。
それから、日報に報告したいだけの、製薬会社の営業の方とのお相手。接待を原則受けない私には、何の得にもならない苦痛なだけの時間を過ごす。
ひと時、家に残っていたパンのかけらと冷たいコーヒーを飲み下す。ほっと一息つく時間がないので、年中アイスコーヒーだ。
またさらにたまったメールのチェック。紹介状の返事書き、伝票の整理。総務に該当する事務員はいませんからね。領収書、納品書、請求書すべてを整理して、パソコンに打ち込んで、次回税理士さんに渡す資料を作る。
時期が来たら、給与計算も私の仕事だ。これらをこなしてくれる事務員を雇うには、事業規模が小さいのだ。
そうしているうちに、午後診の時間。なぜか、初診の患者さんが続く。初診の場合、一人20分は必要なので、待合はすいているのに、人は流れないこととなる。
へとへとになって、終わったのが20時ころ。
この駄文を読んでくださっている方に、申し上げる。待たなくて済むだろうと、受付終了間際に来られる方がおられるが、これは逆効果です。医者の間では、終了間際の患者は×××というのが定説です。しかも疲れ切っている。誰だって早く仕事を終えて家路につきたい。
電子カルテは、その日のうちに誤りを訂正しなければいけないので、それのチェックが大変。朝からの分をひとりひとり確認。
その後、紹介状の返事やら、なんやらをしたためる。パソコンを使うのだが、素人の悲しさで全身に力が入るため、肩や腰や脚がパンパンで痛む。
郵便物の確認もしなければ。開封するだけでもううんざりだ。毎日相当量の郵便物が届く。何のためのIT化か。終われば再度伝票の整理。
こうして帰宅したのが22時30分ころだった。
ほとんど座りっぱなしの一日。いつの間にか、外は雨に濡れていた。
私、どこか時間の使い方を間違っていますか?