李登元台湾総統閣下が逝去された。

台湾はもとより、日本にとっても非常に残念で哀しいことである。

心より哀悼の意を捧げます。

良く知られていることだが、李先生は初の台湾生まれの台湾総統である。

日本の京大で学び、非常な知日派であられた。「私は日本人でした」と公言されている。

大東亜戦争末期、中国共産党に追われ、台湾に逃げ込んだ蒋介石率いる国民党が乗っ取った台湾。

台湾はそれまで一度たりとも大陸中国に支配されたことはなかった。

だから中国共産党が台湾の領有を主張するのはお門違いである。ここは知っておかねばならない。

李先生はその国民党で切歯扼腕、自らの主張を封じ込め初の台湾生まれ(本省人)の総統になられた。

そこからはがらっと台湾の民主化へ邁進されたのである。君子豹変す、である。

一つの国家としての台湾を大いに主張された。

ri対大陸チャイナとの静かな戦い。大陸と結びたい外省人との融和(彼らの特権はく奪も含む)など苦難の連続であった。

その間、日本がどれほど冷たかったことか。非礼を通り越している。

クズどもの行いをここでは書かない。

日台の連携を主張された李先生は、日本への叱咤を続けられた。どれだけ日本を愛されたことか。

今ようやく日本も気づいてきたのではないか。

チャイナが八月に集団で尖閣への侵入を公言する今、独裁覇権国家と対峙するには、日本は台湾と連帯する以外方策はない。

台湾が尖閣の領有を主張するので、台湾を自国の領土と主張するチャイナは尖閣領有を主張するのである。

日本の領土が危ない。いつも言うが、尖閣奪取は沖縄、日本列島占領への一里塚なのである。

私は台湾との、日台連邦国家すら夢想する。

今こそ日台の絆を深めよ。そして台湾は独立国として日本は承認せよ。

チャイナと手を切る好機である。経済界も覚悟せよ。

尖閣への侵入は戦争になっても不思議でない行いである。日本はどうすべきか全国民が考える好機である。「話し合い?」あほである。

また李先生の葬儀に日本から誰が参列するかも注目である。

皇族や現役閣僚は難しいだろう。

もし元総理などが参列したら、チャイナへの大きなメッセージとなると考える。

写真は21年前に読んだ李先生の著書です。診療所の待合室に置いておきます