今回は、結論を先に書きます。
私は現時点では、原発の再稼働はやむを得ないと考えます。
昨日鹿児島県の川内原発が再稼働へ大きく動きました。
原発はないほうがいいに決まっている。当たり前です。
こんな地震と、火山の国に原発なんて。
世界でも地震噴火多発国で原発が稼働しているのは、日本と米国西海岸くらいでしょう。
しかし世界第3位の経済大国を動かし、1億2千万人の人口を食わせるには、綿密なエネルギー政策が重要です。
石油だけだと産油国から足元を見られますね。現にいま、世界最高値といっていい値段で石油や、天然ガスを買わされています。
電気代の異常な値上がりは皆さん感じているでしょう。診療所のそれは前年2割くらい高い感じがします。
エネルギーのバランスが大切だと考えます。計画は頓挫しそうですが、太陽光発電を高値で買い取れば、さらに電気代は上がります。風力はそれの発する低周波が与える影響が、論議されるべきです。
「電気代が高いのは、電力会社の社員の給与が高いから。」と訳知り顔で言う人がいますが、人件費は総原価の1割以下です。そして燃料費の割合は4割を超えている。
こんな原価率の高い商売やってたら、店はやっていけません。
電力会社はこのところ、資産を食いつぶして経営していますが、それも限界でしょう。その時はどうするつもりですか。
また原発が稼働しなくなって、日本の貿易赤字は3,6兆円増えました。そのうち燃料代が2,6兆円です。
これをどう見ますか?
メタンハイドレートの実用化も時間がかかるでしょう。
それに日本が原発やめたって、西にある例のおかしな国々はどんどん原発を作りますよ。しかも日本海沿岸に。
もう一度言います。原発はないほうがいいのです。原発全廃を叫ぶほうが国民受けします。
でも国家の危機管理として、原発は現状継続すべきと思います。
将来日本の人口は減るのですから、電力の需要は減るはずです。その時に原発を使わないエネルギー政策を考えていけばいいのではないでしょうか。
ただし、その時には今のような繁栄は望めず、枯れた先進国として生きていく覚悟が必要でしょう。
「サトリ国家」ですね(嘲)。