今週末の2日間を利用して、レントゲン撮影装置を更新した。開業24年、ずっと使ってきたものである。引っ越しの際も移設した。

最近動作が不安定なことが時々起こり、動かなくなってからではどうしようもないので交換を決意した。

コロナのあおりを喰って、昨年は赤字決算だったから余裕はないのである。整形外科でレントゲンを撮影できないのは致命傷ですから。

当院の現状では非常に重荷になる価格である。

しかもメーカーさんは20年大丈夫と言ってくれるが、私がもたないのである。10年で十分。体力と気力が続かないだろう。惰性で続けては、皆さんに迷惑である。

以前にも書いたが、私の家は、男系は短命なのである。父は63歳でがんが見つかり67で亡くなった。父の兄も20代で、父の父母も父が成人するまでに亡くなった。

だから私は以前から自分の人生を65年と定めていた。それ以上はオマケ。

患者さんを診察していて、皆さんご自身が長生きされることを前提としておられることを感じる。それはいいのだけれど、短命かもしれないと考えないことが私には不思議である。

小学校からの竹馬の友であった友人が相次いで50代で亡くなったことも、影響しているのだろう。いつ死んでも後悔のない人生を送っている、なんてえらそうなことは言わない。ただ受け入れる心の準備はできているつもりである。

新しくなったレントゲン室、操作盤を見て、強く心新たにした。

「もっと好きに生きてやる」

根拠のないコロナの自粛なんて。「糞くらえ」である。