プロ野球日本シリーズが始まりました。

そして20日にはドラフト会議が開催され、悲喜こもごもの風景がテレビでも観ることができました。

プロ野球選手になるなんてどれだけすごいことか皆さんお判りでしょうか。毎年たった100名弱しか選ばれないとんでもない野球エリートの集団です。東京大学の合格者は3000人超ですからね!

実は当院に通院していてプロ野球選手になった方がいます。

現「東北楽天イーグルス」の村林一輝選手です。

彼が高校生の時通院されてたのですが、リハビリ室には、甲子園経験者など野球に精通した職員がいました。時々来院して、技術談義や故障予防の手ほどきを受けていたようです。

プロ野球選手の選手寿命は7,8年です。毎年10人前後の入団があるのですから退団も同数。支配下選手の数が決まっていますから。

その中で、2015年の指名でしたが、この数年1軍に定着し、準レギュラーを維持しています。これはとんでもなくすごいことです。

彼を知る職員が口をそろえて言うことは「礼儀正しく、明るく素直で謙虚だった」ということでした。生き馬の目を抜くような野球界で、自己主張の強い人間が生き残るわけではないのです。

技術を持つことは当然ですが、それだけでなく組織を安定させる役割を持つ人の存在が大切なのでしょう。

「私のやりたいことじゃない」とか「思っていた組織じゃない」とかですぐ退職する新人の多い昨今。何物でもない君に、誰が寄り添うと思うか?何者かになってからものを言いたまえ、と私は思います。自分の思うように生きている人など100人に一人もいないでしょう。私も今の自分を30歳のころは想像だにしなかった。

村林選手、頑張れ!

シーズン中は、朝刊に彼の名前を見つけると、一日の活力が湧いてきます。