週末の私たちはほぼ勉強会で埋まっていることは何度か述べました。それがこの度の武漢肺炎蔓延のため1年以上にわたって開催できない異常事態に陥っています。

日頃研究者と会うこともなく、勉強会で最新の医学知識を得ている開業医にとって、死活問題といえます。

勉強して、その後仲間と飲みながら再度討論する。私達にはなくてはならない時間です。

私は現在、市大整形外科開業医会の会長をしています。しんどいだけで何の得もない仕事ですが、唯一、勉強会にお呼びする演者の選定をできることが役得です。

私たちの会も1年以上活動停止していたのですが、先日ようやくネットを使っての講演会を開催しました。

お二人の先生をお呼びしたのですが、お一人は埼玉からの講演です。

挨拶をする私、司会の先生、座長の先生方がホテルの会議室に集合。政見放送みたいな小さな一角を想像しておりましたが、なんの。放送スタジオのそれです。ライトは煌々と。また中継する会社の方が10人近く。カメラマンも本格派です。

うつむいて原稿を読めば淋しい頭が丸見えだ。カメラを凝視して、しかも少し笑みを浮かべて。難しい。その中でよどみなく話すアナウンサーは、やはり異能の人ですね。

一人目の先生には足関節の話を。日常診療にひと工夫が加わります。私の技術が一段上がりました。

そして、多分全国多くの医師が聴きたかったであろう、前自衛隊中央病院院長の新型コロナに関する講演。仲間の先生の伝手を頼りにお呼びしました。なんせ中央病院では128名の患者を受け入れ、ダイヤモンドプリンセス号の時は延べ2700名の自衛隊員が活躍し、自衛官の感染を一人も出さなかったのです。

身を固くして講演に聴き入りました。

ネットのいいところは全国で居ながらにして視聴できること。ほとんど宣伝しなかったのに、青森から沖縄まで250名を超える方に視聴いただきました。

ただ、会の後一緒に飲食して、もっと深い議論ができないのがとても残念でした。

次回は6月、東京、大阪、宮崎を結んで行う予定です。

でもね、仲間一同集まってわいわいがやがや聴きたいものです。