ほぼ毎週末のようにある私たち開業医の勉強会ですが、先週は超音波(エコー検査)研修会を開催たしました。

内科では一般的なエコー検査を整形外科でも使います。肩関節などは細かな筋肉の損傷を見つけるのに使ったりします。

難点は、器械は高額なのに大阪ではほぼ保険適応にならず、収入にならないということです。ですので有用性を知ってはいても、導入に二の足を踏むわけです。なんせ高騰する人件費、材料費に音を上げ、昨年の開業医の倒産、閉院は過去最高を記録しました。

しかし、勉強して明日の医療に役立てようということで、その道の大家をお迎えし(ほぼ手弁当です)、販売しているメーカーにもデモ機をお借りして(ほんま頭が下がります)、会員のクリニックを会場にして皆が集まりました。

私よりひと回り若手になるとエコーはなじみ深いものになっているようです。私が留学して帰国して数年たったころ(平成8-9年)から利用され始めたのでしょう。

60歳を超えて参加したのは私と他1名。あとは若手と呼ぶべき医師ばかり。場違い感がある。でも新しモン好きの私です。それに主宰者(会長)だし。尻込みは許されません。

今回は背中の神経を診る手技の実際を体験しました。

昔と違いエコーもすごい進歩を遂げています。ともに値段もすごく上がっています。

診てびっくり、脊髄神経が鮮やかに見え、血流により拍動しているのまで見えます。

感動というより興奮しました。

このテクニックを身に着ければ腰や首の痛みに対し、「この辺り」でなく「この一点」にブロック注射ができます。

書けば簡単ですが、エコーを片手で視ながら、もう一つの手で針先をそこへもっていく技術を身につけねばなりません。模型を使った練習方法まで教えていただきました。

たぶん全国で30人もやっていないだろう技術を、惜しげもなく示していただきました。

「努力が必要ですよ」とのこと。当たり前。

しかし、参加した先生方の高揚した面持ちは、明日への医療にやる気がみなぎっていました。私も「あと何年できるかなぁ」と考えることもあるのですが、真剣にエコーの導入を考えました。

600万円かぁ。昨今の医療情勢からは苦しいなぁ。

もし当院で導入したら、老後の資金を取り崩したのだと思ってください。

私は一生現役最先端を進む医師でありたいとも思いますので。

悩む........ ( ̄▽ ̄)”