新年を迎えますと、毎週末はいろいろな集まりの新年会が開かれます。

先週末は堺市医師会整形外科医会の新年会でした。当然、総会と勉強会も行います。

20年前、学閥が幅を効かす医会は勢いと明るさを失っていました。私はその本流とされる大学医の出身だったのですが、どうも面白くない。

元々、前例踏襲が大嫌いな性格。何かしたくてたまらない。

そこへ他大学出身の若手4人が、維新を起こしました。一気に会長が20年若返りました。

その先陣を切ったA先生は、アイデアが泉のごとく湧き出る先生でして、彼が2年会長を務め、私が後を引き継ぎました。私はアイデアは乏しいですが、実務の能力がまずまずなのかもしれません。いろいろのアイデアを軌道に乗せる役割を務めました。あとの二人はそれを肉付けし、仲間を増やしていきました。

そして現在は、その過去の整形外科医会の重鎮であった先生の娘婿さんが会長を務めます。この20年同じ大学出身の会長はいません。大河ドラマのような気持ちになります。ここが堺整形外科の強みですね。大学の垣根を越えて、お互いすごく絆が太い。

新年会はその集大成と言えるものでして、ここには開業医だけでなく、基幹病院(大阪労災病院、堺市民病院、清恵会病院、ベルランド病院、そして秋には堺に引っ越してくる近代病院)の先生が多く参加されます。開業医より多いくらいです。近大からは教授も参加されました。食事し、アトラクションに酔いつつ、ずっと仕事の話をしている。医者アルアルです。

私たち開業医は、患者さんを適切な治療をするのが第一ですが、診療所の分際を超える場合、病院紹介することになります。

その時に日ごろの付き合いが重要なのです。こればかりは論文を読むだけでは無理です。

医療は人と人。人柄や考え方を知ってこそですね。

「この患者さんには、これがご専門の先生方のうち、気が合うのはこの先生やな。」

実はここまで考えて、先生を紹介しております。

強制はしませんけどね。でも人柄まで知ってないと、大切な患者さんを紹介できません。

自慢に聞こえるかもしれないですけど、週末の勉強会・会合は自分のためだけでなく、患者さんのために出席するのです。

全く参加されない先生がおられることが、とても残念に感じております。

私は決して名医ではありませんが、名医を良く知る医者であることは自負しております。

明日も、大切な会合があります。

時間も金も使って行ってまいります。

すべては患者さんのために。